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2005年9月13日 (火)

アナログ遺産にしがみついてていいの?

こんばんは・もう気分は「デジタル・ドリーム・キッズ」。これは「It's a Sony.」のあとのキャッチフレーズですね。アップルはしばらく「Think different」でしたが、今はもう虫食いリンゴマークだけで言語を超えてOKみたいな。そのレベルに達するまで当ブログは折りにふれソニーを応援していくことに決めました(正気か?)

昨日、リコーGRデジタルのティザー広告の一貫としてのブログ使用について触れましたが、今日、いよいよ新製品がお披露目され、各所で絶賛の嵐……にはならなかったんですよね、やっぱり。本体に光学式ファインダー(いわゆる覗き窓ってやつです。レンズを通して直接見られる)がついてなくて液晶画面だけの割り切りぶりに、カメラマニアが落胆のため息をついているのが(主に2ちゃんねるで)見られました。

え、それって良くないですか?
ウォークマンブランドに本気でこだわっちゃってるソニーに比べれば、まだリコーのほうは、フィルム時代の名機の栄光を重荷に感じて、一度そういうのを黒歴史として精算しなくちゃこの先まずいよなーという気持ちは感じられたのだけど——ただそれが中途半端でしたね。光学式ファインダーをバッサリ切捨てるくらいじゃ、見ていてはがゆい。思わず、重力に魂をしばられた地球人をコロニー落としで粛正しようとする逆襲のシャア的なココロが芽生えてくるじゃありませんか。それはエゴだよ、とアムロに言われようが……えー、ガンダム比喩が万人に通じると思うのは80年代にガキだった人間の悪いクセなのでここらへんでやめます(汗)

とにかく、最近のデジカメの流れは「いかにフィルム時代のカメラに近づくか」ということに腐心していて、個人的にはもう見てらんない状態。80〜90年代のシンセサイザーの流れを想起させてしかたないのです——楽器の生音をシミュレートする方向に走り出しちゃったプチ暗黒時代のことを。

KORGのM1の音はたしかにリアルで革命的だったかもしれないけど、あえてシンセにしか出せない音を追求するという方向性を一時的に枯らしてしまったと僕は考えてます。まぁ音楽の世界は流行のサイクルがあるから、暗黒時代も短く終了するという救いがあるんですけど。FM音源の音がチープだと蔑まれてたかと思えば、ピコピコ音マンセーな時代が半年後にやってきたりしてね(笑)

しかし写真業界はヤバイなー。一眼レフなんて、大昔、フィルムに映る画像と同じものをなんとか見ることができないかという要求に応えて生まれた発明でしょう。当時はフィルムに向かう光を鏡でファインダーに曲げるしかなかったからあのシステムになった。でもいまはCCDからの電気信号を液晶画面に映しながら、シャッターを押した瞬間の信号をメモリにためることができる。おなじみのコンパクトデジカメやカメラ付携帯で皆さんが使っているようにです。ところが旧来の一眼レフのフィルムをCCDに替えただけのデジタル一眼レフでは、液晶画面に画像を映しながらの撮影は仕組み上どうしたってムリです。

それを知らずにメーカーの宣伝にのせられてデジタル一眼レフを求める初心者が、
「どうやったら画面に映しながら撮影できるの?」と聞いて笑われることがありますが……

そういう人を笑うおまえらこそ(´,_ゝ`)プッ じゃ!
見ているままの写真を撮りたいっていう欲求とは
まるで無関係のしがらみをありがたがってるんだから。

……うーむ。なんで僕はこんなにデジタル一眼レフというものの存在が気に入らないのだろう? やっぱり、「デザイン」が欠如しているからだな。「見ているままの写真を撮りたい」という欲望に、現在の技術がどんな回答を与えられるか?という挑戦から、今のカメラ進化の主流は逃げ続けている。音楽を自由に楽しみたいという欲望が、iPod+iTunesをデザインさせたような、気持ちのいい驚きがない。

と嘆いていたら、GRデジタルの発表にあわせたわけではないと思うけど、
ソニーからこんな発表が……

キタワァ*・゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜・* !!!!!

2005.09.13
2.5型の回転式液晶モニターの搭載により"自分撮り"が可能。静止画も動画も撮れる1台2役の"ムービーサイバーショット"
M2発表
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-M2/index.html

有効1030万画素大判CMOSセンサーと広角24mmのカール ツァイス「バリオ・ゾナーT*(スター)」レンズを搭載。プロ機に迫る高画質を実現した"プレステージサイバーショット"
DSC-R1発表
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-R1/index.html

わかってるじゃないかソニー。おまえはやれば出来る子だと思っていたよ!
M2はM1に女性向けのボディをかぶせただけだけど、M1の火を消さなかっただけでもOK。
R1は、一眼レフ形式にこだわってる(しかもオリンパス以外はデジタル一眼レフの弱点・CCDゴミ付着問題を隠している)メーカーにひと泡吹かせられる内容だね。「見ているままの写真を撮りたい」という欲望への技術的回答をビンビン感じるよ(;´Д`)ハァハァ

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誤解をまねきたくないので書き添えておくと、僕は趣味の世界は否定したくないんですよ。「それが何の役に立つんだ」ってあきれられてこそ「趣味」の王道。だからGRデジタルが切捨てたのがファインダーじゃなくて液晶画面だったとしたら、これは恐れ入ったと素直に拍手を送ってたと思います。もともと写真には現像に出して戻ってくるまでちゃんと写っているかもわからない緊張感があった。だから確認のための液晶画面がなくて、パソコンにデータ転送して初めて撮影画像が見られるというカメラがあってもいいじゃないかという攻め方はアリですよね。ある意味変態の世界、焦らしプレイ。でもそれが抜きさしならない趣味の世界というもの、
そう考えるワケです。

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コメント

そうです。そのとおりです。液晶スクリーンのないカメラだったら、本当に「やるな!!リコー」です。おっしゃるとおりで、デジ一眼って、過去の遺産にしがみついているだけとしか思えないです。

投稿: はるの | 2005年9月14日 (水) 09時59分

コメントありがとうございます。
声高に主張しなくても、ケータイのカメラを使いこなしている人たちは、デジカメ写真の楽しみ方を自然に受け止めてるとは思います。が、デジ一眼のもてはやされぶりを見ると、つい一言いわねばー、と熱くなってしまいます。例えばお母さんが赤ちゃん撮るなら、EOS Kissデジタルなんかより、絶対スイバル型や回転型のコンパクトデジカメだと思うんですよ。

とか言いつつ、一台だけデジ一眼(オリンパス E-300)持ってたりするんですが(汗)

投稿: 青木KC | 2005年9月14日 (水) 19時01分

じ、じつは、E-300、欲しいんです。とりあえず、GRD出るまでは、と欲望を抑えていたんですが、再燃してしまいました。ううっ...

投稿: はるの | 2005年9月14日 (水) 21時24分

なにやらE-300後継のE-500が出るみたいですね。
でもE-300の変態デザインじゃなくなった。

ちなみに僕はE-300のシャッター音が気に入って買ってしまったといっても過言ではないのですが、あまりにもカッコ良く「シャキュィーン」と鳴いてくれるので、仕事で対談やインタビューの写真を撮る時には使えないなとあきらめました……

投稿: 青木KC | 2005年9月15日 (木) 17時13分

itai

投稿: 7743 | 2005年9月30日 (金) 14時51分

デジカメ板の住人さん愛知から出張おつかれさまです!

投稿: 青木KC | 2005年9月30日 (金) 19時27分

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