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2006年3月 6日 (月)

フェチと萌えの違いは?

僕はかなり面白く見た昨日の「エウレカセブン」ですが、ネットの実況板とかアニメ板とか見るとえらく評判が悪いですね(汗

やっぱり、もはやエウレカが萌えキャラの文脈から外れてしまっているからでしょうかね? 昨日このブログに書いたような場面が展開されたわけですが、

そのとき、モーリスを鎮めるエウレカの手管を見ましたか?

あれは、言い換えれば「恋人の親を殺して、浮気までしていながら、それでも相手に嫌われずに篭絡するためのセリフ」ですよ。こんなこと書くと、あわてて録画を見直す性悪男&性悪女がたくさんいそう(笑)ただし、あれにはリスクがあって、この手が効くのは自分に惚れていて、揺れている相手だけです。そういう人以外に繰り出すと、返り討ちにあって瞬殺されますよ確実に(笑) 

と、まぁ、もはやこれは「リアル(現実)領域の問題に突入してます。

恋愛っていうのは、両想いで結ばれてめでたし、じゃなくて、
ほんとの問題はそのあとに山のようにふりかかってくるんだ。

……ということを「エウレカセブン」は(なぜか受け手が楽しめない息詰まるような演出で)さんざんやってるわけですが、「萌え」の生息領域は、多くの場合、ラブ成立前の距離をとっている場面でしょう?

僕は一年ちょっと前に出した著書「世界はゴミ箱の中に」の3章で、「萌え」をこう説明しました。

ある人物や架空のキャラクターに対する「萌え」は、言葉の意味としては「好き」に限りなく近い。しかし、好きという気持ちが高まる理由として対象が備えている性的要素が、一般的にひろく魅力とされているものと微妙にズレている現象が「萌え」である。たとえば、かつて美的には負の要素だった眼鏡をかけている子に惹かれる「眼鏡っ子萌え」、やることなすこと失敗ばかりの娘に惹かれる「ドジっ子萌え」などが分かりやすい例だろう。通常マイナスとされる面に風流を見いだす点で「わびさび」との類似を指摘する声もネット上で目にしたことがあるが、性的エネルギーを土台にしているだけに、わびさびとは比較にならない伝染力で、従来個人的な嗜好としかとらえられていなかったマイナーな情動を「萌え」はすくい上げていったのだ。

本の中では、1969年の古〜い庄司薫の小説をネタに、アスキーアートの流石兄弟をナビゲーターとして「流石だよな俺ら、の庄司薫解説」と題して萌え論をぶちかましたわけですが、
こちらからその章全文のPDFを落とせるようにしました→[ダウンロード(約1.1MB)]

そこで問題になったのは「フェチと萌え」は同じ意味じゃないのか?
ということです。

僕が大好きだった「サルまん」の竹熊健太郎氏が、最近、ブログ「たけくまメモ」の「俺と萌え(番外)フェチと萌えは違う?」で、やはりこの問題について書かれています。

竹熊氏のこのエントリを含めた一連の「萌え」話題とそのコメントを読んで、青木KCの「萌え」説明では、どこか重大な部分が欠けてしまっているんだよなー、と感じていた部分が何か、ようやく明確になりました。

「萌え」は、それを感じとれる大多数の間で共通認識とされる「様式美=萌えを成立させるコード」が(乱発と淘汰と承認を経て)自然発生する現象を抜きにしては語れない。ということです。

わかりやすい例として「OSたん」を引きましょうか

画像掲示板「二次元裏@ふたば」から発生した、パソコンのOSを少女擬人化した「OSたん」というのがあって(くわしくはウィキペディアとか参考にしてくださいな)そこではWin Meは緑の髪のドジっ子メイド、Win2000は青いボブヘアの怜悧な眼鏡っ子——というように、あるコードを厳格に採用した上での差異を競うという様式美があります。

ここで「俺にとってWin2000は意外と使えないダメ女のイメージだから」と、既存のOSたんのコードからまったく外れた絵を描き、たとえクオリティの高い絵だったとしても、OSたんの生息地である画像掲示板では「空気読めよ」と、うとんじられてしまいます。

まるで色や、模様や、蜜のありかを示すダンスの変化が少しあっただけで、もう同じ種族としては認識できなくなる虫のようですね。以後そこでは交配がおきなくなって(ありていにいえば、セックスの対象として見えなくなって)独自の進化をとげるしかなくなってしまうのです。

もちろん、そういう突然変異なくして生物進化も新しい様式美も生まれず、
今ある萌えが消費され尽くしたあとを継ぐ者も途絶えてしまうのですが。

虫の話で思いだしたのですが、
僕が3月にして早くも認定してしまう2006年最強の萌えキャラは、
下妻市公認のキャラクター「シモン」ちゃんです。


shimon01

シモンちゃん:下妻市公式ウェブサイトはこちら

今年になってから、
「下妻市のイメージキャラがえらく萌えキャラになったらしい」
という情報を聞きつけ、早速見に行ったわけですが……
その羽はオオムラサキの「オス」の模様ですね……

♂……Σ(゚Д゚ナニーッ そういう意味か
わざとか? やるな下妻!

好きという気持ちが高まる理由として対象が備えている性的要素が、一般的にひろく魅力とされているものと微妙にズレている」という僕の萌え定義どまんなかですよ。なにしろ男の子なのにそんな格好なんですよ(笑)最強! 微妙にズレている、というのが「萌え」のポイントなのです。ガチホモやハードゲイは、萌えじゃなくて、エウレカが描くようなリアル恋愛ですから。

もちろん、下妻市から発注受けた絵師さんは、狙ってやったわけじゃなく、オオムラサキといえばこの羽(メスは地味ですから)だと、天然でデザインしちゃったんでしょう。いや……狙ったかなぁ……

どちらにしても、それを発見して、そこに萌えられる人を
ゴキブリホイホイのように一網打尽にしたことは確かです。
なにしろ、僕が「これってオスだよな」と思ってググってみたら
すでにこの事実に気づいて
(;´Д`)ハァハァ してる人だらけだったんですから!(笑
まったく日本はアメージングな国になったものです(←ぜんぜん困ってない)

それでもまだリアルと萌えの区別を
きちんとわきまえている人が大多数であるのは
昨日のエウレカのウケの悪さが証明してるのかもしれません。

前述したように、虫の進化においては「オールドタイプからセックスの対象として見られなくなるような変異」で、ニュータイプが隔離され、進化へのフィールドがお膳立てされるのですが、それが、もしシモンちゃんのように「オスを惹きつけるオス」という変異だったとしたら、リアルな生物なら一世代で滅亡です。

しかし人間の脳内をフィールドとする「萌え」遺伝子にその制限はありません。

というわけで日本がアメージングな国になり過ぎてリアルで滅びても
萌えは武士道のように青い目のヲタクに引き継がれていくことでしょう

(え、いいの? そんなまとめで?)

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オナニー ネタ

投稿: オナニー ネタ | 2007年9月 1日 (土) 13時28分

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» 下妻産萌えキャラ [ポエム主任]
驚愕した。いろんな意味で驚愕した。 下妻市のキャラ=シモンちゃん こちらのブログによれば、オオムラサキの「オス」がモチーフだそうです。 下妻市よ、どこへゆく。 [続きを読む]

受信: 2006年3月12日 (日) 13時26分

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