2008年1月28日 (月)

公序良俗に反するミク曲を高橋名人がプレイ!

クリプトン、「公序良俗に反する」ミク作品をニコ動から削除。判断基準も公開

というニュースが表沙汰になった今日ですが……

まさしくその削除ラインギリギリでアウト(笑)な選球眼をお持ちだったデッドボールPさんのオリジナル初音ミク曲を、僕の高校時代からの友人がベースで弾いて、ニコ動の「演奏してみた」カテゴリに参戦していました(ぉ

今も故郷北海道在住の彼ですが、念願のサッカーJ1復帰を果たしたコンサドーレ札幌の「白い恋人」スポンサー付きのユニフォームを着て登場するところがもう「わかって」るなぁ、と(笑 

僕も釣られてやろうと、曲のまったりパートのところに「提供 : 試される大地・北海道」とコメントを入れておいたら、しばらくして北海道ローカルの提供が大量に追随してて吹いた! こういう空気読みのスキルがニコ厨の恐ろしいところですよね……

その後、なんか、テクニック、手数、容姿すべてにおいて

「高橋名人」認定されてますけど、

楽器弾いてるんだから、せめて

イースタンユースの吉野さん似あたりで!

しかし、やはりニコ動的には「高橋名人」認定はオイシイ……(汗)

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2008年1月24日 (木)

1/24はMacの誕生日…で、ハンマーの代わりにネギを投げてみたり

1月24日は、今ではすっかりMacとしか呼ばれなくなった、
マッキントッシュ・コンピュータの誕生日です。
それは1984年のことでした。

誕生日の二日前、1984年1月22日、
スーパーボウル(全米フットボールの王座決定戦)
の第三クオーターの途中に、こんな奇妙なCMが入り——

全米が泣いた……なんてことはなく、たぶん、戸惑ったことでしょう。

 

独裁者ビッグブラザーの演説が朗々と響き渡るホールに
個性を奪われた民衆が集い、
じっとスクリーンを見つめています。

 諸君! 君たち一人一人が
 偉大な肉体であるこの国の細胞の一つ一つにあたるのだ。
 そして今日、この偉大なる肉体は、
 その中に巣喰う寄生虫を退治した。
 我らは事実が無節操にばらまかれることに
 見事終止符を打った。

 あらゆる細胞たちよ、喜びたまえ。
 この日を栄えある「情報浄化指令」の
 記念日として祝おうではないか!

 我々は歴史上初めて
 「純粋なイデオロギーの庭園」を創造したのだ。

 ここでは、一人一人の労働者が
 矛盾と混乱に満ちた真実という害虫に襲われることなく
 美しい花を咲かせるであろう。
 思想の統一という武器は、地上のどんな軍隊よりも強力だ。
 我々は一つの人間なのだ。
 唯一の意志、唯一の決意、唯一の主張をもつ存在だ。

 我々の敵は自らの議論によって滅びるであろう。

 我々は、奴らを、奴ら自身の混乱とともに葬り去る。
 勝利するのは我々だ。


しかし警備の制止を振り切って一人の女性が駆け込み、
ハンマー遠投でビッグブラザーの演説スクリーンを粉砕します。

19840124

1月24日にアップルはマッキントッシュを発売します。
そして、
1984年が『1984年』のようにはならない理由をお見せします。

ダークな管理社会を描いたジョージ・オーウェルの小説『1984年』をモチーフに、「ブレードランナー」のリドリー・スコット監督の手によって撮られたこのCMは、真のパーソナルコンピュータ誕生の強烈な産声となりました。

情報管理による人間の統制に使われることはない、
個人の自由な発想を形にするための道具としてのコンピュータ。

それがMacなのだと。

当時は、IBM(その名もインターナショナル・ビジネス・マシーンの頭文字!)に代表される事務機こそがコンピュータで、アーティストの道具だと考える一般人は皆無だったのです。だから、この独裁者ビッグブラザーはIBMの暗喩なのですが、2008年の今なら、なんでしょうね?

こんな感じかな?

Miku1984

こんな絵を描くとまた
「先生なにやってるんですか!?」って言われそうですが
すいません、あんまり自重してないです(汗)

むしろこのネタで「初音ミク版1984」を誰か作ってくれないかな、
と思うくらいですよ。

この絵の背景については
【ここ】とか見ると解りやすいかな。

ちなみに、初音ミクの声の素を担当した
藤田咲さんも1984年生まれなんですよね。
ちょっとした偶然。

- - - - - - - - - -

そうそう、体験版の期限14日間が過ぎてしまったので
うっかり買ってしまいましたよ、
正規版の初音ミクを……

この歌↓みたいな事態になるのは目に見えているのにね(汗)

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2008年1月13日 (日)

日曜の朝のテレビ的危機感

気がついたら、部屋で作業をしている時に机の90度横に置いてあるテレビをつけっぱなしにしていることが多い僕ですが、なんとなく、あんまり静かだと集中できない性分だからでしょうか。

視界にテレビが入ってないのにつけるのは
無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!
ラジオでも聴いてろとか言われそうですが、
映像を抜いたテレビの
情報量のスカスカさ加減がちょうどいいのかもしれません。

それでも時々耳にさわる言葉があって、今朝は

「物づくりでも他の国においつかれつつあるのに
 ニッポンは危機感がなさすぎる」
 ——とサンデーモーニングで誰かが言ってました。

おいおい「ニッポン」でひとくくりにするなよ、と。
ニッポンが追いつかれている、っていうのも旧来の競争の物差しで、
もしかしたら次世代を担う人たちは、
そんな基準では戦っていないのかもしれない——
——なんていう可能性にも、
  テレビなんていうオールドメディアでしたり顔の
  感性が年老いたコメンテーターには思いつけないのだろうなぁ……

ほぼ週間単位で流行のメインストリームが入れ替わるニコニコ動画なんて
ボーカロイドのオリジナル名曲が誕生したり、
アニメのネタ回が発生するたびに、
どんな味付けでPVやMADをつくるかっていう水面下の戦いが始まるわけですよ。

名無しクリエイターたちは作品アップ前に
「ネタがかぶったらどうしよう」
「あの神動画師が参入してきたらどうしよう」
とまさに孤独な戦いを強いられてるわけです。

どうよ、この純粋に物づくり的な危機感。
テレビから失われつつないか?

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2008年1月 7日 (月)

食欲不振にこの動画

東京に戻ってきて今日から出勤です。
フレッツ光の電話も直ってネット環境も復活。
でもこっちに復帰したとたんに風邪ひきました。
東京の建物の窓も二重窓にすればいいのに。
これじゃ家の中は北海道より寒いよ〜

そんなこんなで調子悪いので職場公式の新年会を辞退して帰宅。
コンビニにいったらお弁当コーナーにお粥があったので、渡りに船と買い物カゴへ。あ、七草粥の日か今日は……と、コンビニで知る伝統行事。

食欲がわかないときにも
この動画を見るとなんか食べたくなっちゃうんだよね
不思議。


けっこう長くニコニコ動画ランキング100位以内に入ってますが
やっぱりお腹をすかせている子がいるとほっとけないのが
人情というか本能なんでしょうか(笑

それにしてもこの優柔不断なネギ娘はいつまで
「○○食べたかったな〜 いやでも、そぉ〜でもないかな〜♪」
と、はらぺこのままでいるんでしょう?

ニコ動見れない方はこちらにもあるみたい→YouTubeでみる
でもやっぱり字幕職人がやって来てくれるニコ動が好き。

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2008年1月 3日 (木)

【ねずみ年】みっくみくにスナネズミ…Macで初音ミクを使ってみる

CV01初音ミク じつはけっこう仕事が山積みなのに、いまいち緊張感が出ない実家でのお正月に、Amazonから届きましたよ、この魔力に満ちた一冊が!

ついに発刊、初音ミク公式解説本

 DTM MAGAZINE 増刊
『CV01 初音ミク』

初音ミクから生み出される神曲や、電子の声で甦る名曲たちを聴いているだけでは、正直物足りなくなってきました。

そこで、音楽的素養がまったくない自分ですが、実際に使いもしないでいろいろ語るのはミクに失礼!とばかりに、当たって砕けてみることにします。

まずは本の付録についてる体験版をインストールしてみましょう。

「あ…オレMac使いだった orz」

初音ミクはWin版しかないんですよね——終了〜となるのが去年までの僕ですが、今回のお供はインテルMacだもんね、とばかりにMacBookにBootCamp環境でWindows XPをインストールして、WindowsとMacをデュアルブートできるMacBookをセットアップします。

Macの画面にWindowsが立ち上がっているのは、どうも居心地が悪い感じですが、初音ミクにとってMac環境は居心地が悪いどころか即死亡の劣悪環境なので、じっと我慢の子で本の解説に従ってミクさんをお招きします。

Cv012

本の解説がわかりやすいので、思ったよりサクサクと進みます。
実際の音作りに挑戦してみましょう。

画面左サイドの鍵盤をクリックすると、ミクさんが「あー」という声でその音程を歌ってくれるので、音感がないうえに楽譜が読めない僕でも「自分の鼻歌と同じ音を鍵盤で拾う」という原始的な方法で、いきなりオリジナル曲がつくれます!

Cv013

鉛筆ツールで音を書いていく、というわかりやすいインターフェイス。音符の長さも、あとからマウスでつまんで伸び縮みさせればオーケー。最後にひらがなで歌詞を書きこんでいきます。

本に従って音符のつながりの不自然ところをちょこちょこと直していったら、ん?なんかワンフレーズできちゃいましたよ?

あとはこれをループさせればいいかな(なんといいかげんな)

初音ミク体験版では打ち込んだ楽曲データの保存はできず、歌われた声をwavで書き出すことだけが可能になっています。そこでとりあえずこのワンフレーズを書き出して、使い慣れているMac環境に持ち込んで編集することにしました。

Win→Macにファイルを移動する方法について書いておきます。

(BootCampでWindowsをMacにインストールする際にFAT32フォーマットでWindows用ボリュームを作っておいた場合に限りますが
次の階層をたどればWin環境でデスクトップに置いたままのファイルをMac環境側から取り出せます。

WINDOWSハードディスク > Documents and Settings > (自分のUserフォルダ)> デスクトップ

最後のデスクトップフォルダのエイリアスをMac側のデスクトップに作って「Winデスクトップ」とでも名前をつけておくと便利。

映像は、ねずみ年にちなんで昔飼っていたスナネズミの動画を抜擢することにします。

使うソフトはMacにはタダでついてくるiMovieです。

Cv014

上の画像、6分割領域の上段真ん中で編集するわけですが、初音ミクで書き出した歌声ワンフレーズを、ここで「かえるの歌」の輪唱みたいに適当に重ねます。
なんたるアバウト。

おや?
インストールから二時間かからずに出来ちゃいましたよ。
思い切ってニコニコ動画にアップしてみます。



ニコニコ動画のアカウントが無くて
上の動画が再生できない方はこちらでどうぞ
        ↓
【ねずみ年】みっくみくにスナネズミ(Nifty動画)

-------------------というのが元日の午後の話。
で、アップして二日たつんですが、こんな地味なペット動画+へなちょこなミクオリジナル曲の20秒動画にも、新たにタグづけしてくれたり、AAコメントつけてくれたりする方がいらっしゃって恐悦です(汗)

こんな曲しかつくれないと弱音ハク僕でも、
体験版の使用期限14日間が過ぎたら
正規版の初音ミクを買ってしまいそうでコワイ。

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ボーカロイドは体外受精の夢を見るか

Mikuroid_2最近やたらと話題に取り上げております「初音ミク」「鏡音リン・レン」ですが、「いまさら聞けない基本知識」的に説明すると、メロディーと歌詞を入力することで人の声を元にした歌声を合成することができるソフトです。

機械に人間みたいに歌わせられるってことで、つまり「楽器」のひとつなわけですが、それがキャラクターとして人格をもったことで、あたかも「歌手」であるかのような共同幻想をかもしだし、結果として年末の「初音ミク着うた配信JASRAC登録問題」に発展したのではないかと僕は考えます。

初音ミクを「楽器として使って曲を作る」ことにはなんの問題もないんですが、「キャラクターとしての初音ミク名義で」曲を配信しようと登録したことが問題になってくる、というややこしさですね。

ワープロソフトに例えれば、Wordで書いた小説にWordの開発者やマイクロソフトが権利を主張できないのはわかるんだけど、初音ミクだって「楽器」だから、ミクで制作した音楽についてクリプトンが権利主張するのもおかしいんじゃない?と問われても、なんとなくしっくりこないのはどうしてなんでしょうね。

そして開発元のクリプトンやニコニコユーザが、
ミクを「育てた」と表現するとしっくりくるのはどうしてなんでしょう? 

僕には配信問題の決着より、この、初音ミクをめぐって自分のなかに呼び覚まされる「ざわざわ落ち着かない感覚」のほうが興味深かったです。SF好きの血が騒ぐんですよ。

コンピュータが意識をもつ、というテーマはよくSFのネタにされますが、コンピュータの性能が上がって知識の集積度がある臨界に達したときに意識が生じる……なんていう古典的帰結より、初音ミクのように「楽器」が共同幻想として「人格」を発生させることで「意識が肉体の外にある生命」が誕生する……なんてアイデアのほうがはるかに魅力的です。

悪名高きコピーアットワンスが、自己同一性を機械に意識させるきっかけになって機械生命が誕生するとか ←一時この考え方、僕の中でマイブームだったんですけど(笑)、そういうSF的妄想をするのが好きなんです。

「認めたくないものだな。
 理屈で取り繕うほどに、みっくみくにされてる自分を……」

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2008年1月 2日 (水)

新年からツイてる話・鏡音リンはレンの女装姿ってことで

いま正月を北海道の実家で過ごしているところです。
ボーカロイド・初音ミクも実家は北海道ですね。
(初音さんの実家→クリプトン・フューチャー・メディア) 

鏡音リン・レンという姉弟?兄妹?が新たに加わったボーカロイドシリーズですが、リン・レンといえば、北海道に飛ぶために羽田空港へ向かう電車の中で、

「いま覚醒して気づきました!
 
鏡音リン・レンはレン(♂)が本体で
 リンは女装した同一人物
ですね!」

という携帯メールをゼミの学生からもらい、おお、その発想はなかったわ、両方とも「ツイてる」んですね(何がだ!)こりゃ縁起が(・∀・)イイ!……とすぐさま返信し終えて気づいたら、モノレールの乗換駅を乗り過ごしてました(汗)    まあ、品川まで行って京急に乗ればいいんでOK。……それにしても、僕が担当してる学生たちは、性別越境モノが大好きな先生の空気を読みすぎです。男女見境なく女装少年の魅力に覚醒させるのは人類の行く末的にまずいよね(←教育者的な意味で)

しかし、鏡音リンのアイテムが、黄色い重機的&ジョジョ的な意味で「ロードローラー」に決まりそうだとは、ホントにニコ動文化は先が読めなくて面白いですよRinね! ネギ娘の次は重機ロイド&ショタロイドかよ、

 
以下ニコ動の関連動画 WRYYYYYYYYYN!

 すべての元凶→→→→→→→sm1667273 
 重機以外もう考えられない→sm1925468  
 舗装最速伝説→→→→→→→sm1924663
 正月なのに盆の予定が決定→sm1908386

    画像はsm1925468より。まさしく暴化ロイド→

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2008年1月 1日 (火)

【元旦】ニコ動&ボーカロイドの年を振り返って

無事新年を迎えることができました。昨年度お世話になったり楽しませてくれたみなさま(人間以外も含む)にありがとう。

自分でこんなネタ絵描くなよ(汗)って感じの年賀画像をどうぞ(絵は芸祭本に提供したやつの使い回しだったり…汗)しょこたんがホントはアンドロイドだったら青木先生の負けw

2008nenga

2007年を振り返ってみると、まさにニコニコ動画(1歳)の拘束具を引きちぎったような成長と、そこに突如降臨した電脳の歌姫・初音ミク(0歳4ヶ月)の活躍に染めぬかれたような年でした——僕の個人的印象では。

Ncnc071207 12月7日には、ニコニコ動画の広報担当・中澤友作さん(個人的な知り合いでもあるんですが)を僕の授業枠に招いた特別講座を実現させることができました。90人教室で立ち見が出るくらい盛況で、ニコ動に対する学生の関心の高さがビシビシと伝わってきましたね。もともと日大芸術学部 文芸学科で僕が担当している文芸特殊講義IXは、普段からネットコミュニケーションやサブカルチャーをメインに据えているので、ニコ動の「中の人」がやって来る」となれば、満員御礼も当然といえば当然。

ニコニコ動画一年の歴史を象徴する動画を映写しながらの、楽しくも濃ゆい特別講座になりましたが、事前に中澤さんと打ち合わせていたなかで、僕の側から「できることならこれは入れたいんだけど」と持ちかけていたのは、
「ニコ動はたしかに面白いけど、その理由に、著作権のしばりを無視した元ネタの自由な引用と編集があることは否定できない。でも、アンダーグラウンドを気取って大人の事情を通さないでいたら、法律の力で、みんながいま遊んでいるこの世界ごと消滅させられてしまう。そうならないために、『中の人』たちは、たとえカッコ悪くみえても現実的な策を考えてるんだよ、ってところを学生に気づかせられないかなぁ?」ということでした。

この特別講座の前の週までに、同じ授業枠で、アメリカの911同時多発テロ(2001年)を先取りしたかのような押井守監督のアニメ映画『劇場版パトレイバー2 the Movie』(1993年作品)を見せて、

「911は犯罪として扱うことができたはずなのに、アメリカは戦争として扱ったためにその後の混迷を招いた。それに対し、パイレイバーの後藤さん筆頭とする警察官は、あくまで事件を「犯罪」として扱い、自分たちが依って立つルールの範囲内で最大限の戦いをした。そこに説得力つきのシブい格好良さがにじみ出てくるのが感じられない?」という趣旨の講義をしたのは、じつは偶然ではありません。(ちなみに911犯罪論については、大塚英志さんが『「戦時下」のおたく』で深く突っ込んでいるので、興味のある方は一読を)

ニコニコ動画という遊び場がいくらアナーキーでも、それを「存続させよう」と思うならば、自分とは違う理屈で動いている人たち(コンテンツ権利者やJASRACなど)をも納得させられるルールを考えて、最良の策を練る大人役がいないといかんでしょ?という流れを考えてのことです。(ちなみに僕は『グレンラガン』で一番好きなキャラがロシウなんだよね)

黙れJASRAC!表現の自由の敵!正義のドリルで天を突くぜ!と全面戦争するのはフリーダムなネットユーザ的にはカッコいいけど(ゴメン、僕もちょっとそう思うけど)んなアメリカンな……ってことですよ。

または、ノンポリなユーザたちは「ニコ動が消えてもまた別のが出来るからそっちに移住するさ」というかもしれないけど、いつまでも盗人扱いされ続けるのも気持ち悪いでしょ?ってことです。

その回答として「リスナーを音楽泥棒扱いするのは間違っている。適切な課金でちゃんとアーティストに還元されるシステムをつくれば、誰も罪人扱いせずにみんながハッピーになれる」と、アップルのジョブズはiPodとiTunesを世に問うたわけですが、僕は日本においてニコニコ動画にその種の改革をおこしてほしい。そんな期待をこめてこの特別講座を企画しました。

とくにボーカロイド・初音ミクによるオリジナル曲については、まったく著作権問題に抵触せずに名無しクリエイターたちの才能を目覚めさせたという点で、マクロス的な意味で「ミック・デカルチャー!(ぶ、文化だ)」と叫び出したくなるくらいに衝撃的な文化の芽生えだったわけです。なので、年末の初音ミク楽曲配信JASRAC登録問題は、ちょっと残念だったんですが、ニコニコ動画には名無しの才能の釣り堀(って言葉が悪いか)として「きちんとした形で」存続してもらいたいわけです。

だけど日芸の学生たちは正直というか……実際の特別講座の時、中澤さんがJAMプロジェクト(権利者からの「自由に改変していいよ」という許諾のもとで行われた二次創作としてのリミックス祭り)について話し始めたとき、学生たちの空気がちょっと引きぎみになったのには、僕も内心苦笑してました。「お仕着せ」が嫌いな気持ちはこちらも重々承知。(中澤さんも僕も日芸出身だしね)もし禁を破ってUPするなら自己責任の覚悟をもってやれ、っていうのが本音かな。

だから文化庁方面のダウンロード違法化論議は「逆の意味で」寝言は寝て言え!って感じです。覚悟の討ち入りアップロード&切腹もさせないつもりか? どんだけ過保護なんだこの国は?……って、ちょ、話が暴走脱線気味ですね、スミマセン。

こういうことを考えるときに、よく僕の頭に浮かぶ言葉があります。所ジョージが雑誌『ライトニング』(Vol.13・1995年5月号)の「全国不良オヤジ発掘」で受けていたインタビューなんですが、そこで、所さんは

『世』の外に出るのはスゴイ簡単なわけ。不良ってのは『世』の中でやってるからカッコいいのであって 、犯罪を犯したりとかは『世』の外なわけ。それを見て、世の中そういう奴はいるんだよ、まいった世の中だな、っていうけど、それは『世』の中じゃないの。外なんだからカンケーないの、そんな奴は。カンケーない奴ほどカッコ悪いことはないわけ。で、カンケーないって見られるのはスゴく簡単なことなの。そーじゃなくて『世』の中で評価されなくちゃ。そうするとスゴく難しいことなんだと思うよ

と「不良」について語っています。
ニコニコ動画には、
いつまでも不良でいてほしいですね。(←所さん的な意味で)

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  ※この特別講座で配ったプリントの内容を
   こちらに転載しました→■クリック■

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2007年10月23日 (火)

ググれ→ゲイツに聞け!

「検索結果を操作するのはビジネスだ」
とGoogleは公言してます。

なぜ検索エンジンはタダで検索してくれるの?
というカラクリについて僕も授業で触れたことがありますが、
企業などが自分を上位に表示させる検索ワードを「買う」ことができるからです。
Googleのシンプルな画面には広告バナーなどはありませんが、
これが広告収入として検索サイトの財源になっています。

Googleとて営利企業。
だから、ここ最近の「初音ミクがググれない」問題に対して、
僕はそれほどヒステリックにGoogleを批判しません……が、
やっちゃったなGoogle、と思うのは、
いつのまにか性能でマイクロソフトのLive Searchに追いつかれていたことが
初音ミクの件で明らかになってしまったことです。

知りたいことをGoogleやYahoo!に聞いても知らないという
でもLive Searchはちゃんと教えてくれるみたいだ。

これだけでは、乗り換えに積極的にはなれないかもしれません。

しかし、ネットユーザは、自分が損得ぬきで「面白い」
と感じた感性に対してプライドをもっているものです。

既得利権をむさぼる独裁者(D通やググルカス)たちに
新しい文化の芽生えを無きものにされようとしている。

……Googleにそういうニオイを感じたからこそ、
かつて疎まれる帝国だったマイクロソフトとはいえ、
まともな仕事をしていると知ればネットユーザは支持します。

初音ミクがDTM(っていうか音楽制作)に与えた衝撃は
ページメーカーがDTP(っていうか出版)に与えた衝撃に等しい。

こんな歴史の1ページを無視する検索エンジンは用済みです。

←というわけで、僕もサイドバーの検索を
 「ググれ!」から「ゲイツに聞け!」にかえました。

 この問題については、
 今週金曜の文芸特殊講義IXの授業でしっかり触れたいと思っています。

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2006年11月10日 (金)

バトルオブシリコンバレーとライセンス料の甘い罠

Pirates_of_silicon_valley_2
パーソナルコンピュータが世界を変える力になると直感した二人の青年、スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツ。アップルとマイクロソフトを立ち上げた二人のライバル関係を描く再現ドラマ
『バトル・オブ・シリコンバレー』
を今年も文芸特殊講義IXで学生に観てもらっています。

二日前にナマ富野由悠季カントクの講演を観たばかりなので、どうしてもジョブズのキレたカリスマっぷりにカントクの姿がダブります。

一方、ビル・ゲイツは、開発したソフトをまるごと高額で大会社に買ってもらうことよりも、版権は渡さずソフト一本ごとに小額のライセンス料をいただく方式にこだわりました。

もし富野カントクがビル・ゲイツのように「ガンダム」の商標権を自分で所有していたとしたらどうでしょう? ガンダムのプラモデル一個につき5円のライセンス料だったとしても、恐ろしいほどの小銭が集まって山と積まれるはずです。

一昨日「60歳でようやく家が建ちました。おめでとう」とカントク自身が自嘲気味に話していましたが、逆にオモチャ屋にしいたげられた逆境がなかったら、65歳の現在までバリバリ現役でやっている富野カントクは存在しなかったんじゃないでしょうか?

『バトル・オブ・シリコンバレー』上映後、このドラマのエンドでは負け組のジョブズが現在iPodで気を吐いていることに関連して、正当なリスナーを頭からコピー泥棒扱いしてる現在の音楽利権ゴロに対する怒りをぶちまけてしまいました。自分としては冷静に話していたつもりなんですが、思いきり長くなって途中でチャイム鳴っちゃいましたね(汗)

そうそう、余談ですが、ネットで見つけたビル・ゲイツのスピード違反逮捕画像を見せて、一緒にシド・ヴィシャスの画像が出たときにも言ったんですが、『NANA』が好きなのにシドって何者?という人がいたら、いますぐにでも映画『シド・アンド・ナンシー』を借りてきて観るべきです。

ピストルズのファンには不評だったり、いろいろ映画としてどうなのよ、という声はよく耳にするけど、若い頃に観ておくべきっつーか、若い頃に観ないとつまらない映画というのがあって、『シド・アンド・ナンシー』は確実にそのたぐいの映画です。

ちなみに僕も観たのは19歳の時。
見終わったあとの空虚感が満たされなかったら、
漫画『デトロイト・メタル・シティ』でも読んで笑えばいいと思うよ(笑

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