2008年1月25日 (金)

2008初乗り、とアリス

2008yuki_2

愛車のバイクカバーに雪が積もっていたのは、ほんの2日前の1/23水曜日のことですが、もうどこにも雪の姿はありません。今日は午後から所沢校舎で期末試験の監督の仕事があるので、久々にバイクを動かしてみました。2008年初始動。ほとんど一ヶ月ぶりだというのに、バッテリが力強くセルを回してくれてあっけなく始動。今乗っているのはトライアンフのボンネビルT100なんですが、シンプルなメカは信頼性があっていいですね。こいつの前に乗っていたBMW F650GSはハイテク電子制御の塊みたいなバイクで、乗っていない時も盗難防止装置などで微弱電流を消費しているせいか、とくにバッテリーが弱まる冬場は二週間乗っていないだけでバッテリーがあがってセルが回らなくなったりしてました。

シンプルイズベスト。レスイズモア。最後に生き残るのは高性能マシンではなくて、信頼性と使い勝手に秀でたマシンなのかもしれません。遠い未来、ガソリンで動く世界最後のバイクは「カブ」になるんじゃないでしょうか。

鉄道好きな人にはよく知られたエピソードですが、日本国有鉄道で最後まで働いていた蒸気機関車は、キューロクの愛称で呼ばれる大正生まれの9600形でした。一般にもなじみのあるC62とかD51とか、昭和生まれの新型機はたくさんあるんですが、そんな後輩をさしおいて、最後まで地味な働きで生き残ったのが、「カブ」のようにシンプルで用途を選ばないキューロクだったのです。

話をバイクに戻しましょう(汗)  この季節、スキーヤーなみの防寒装備で乗るわけですが、冷たい風を切る感覚が心地よいのです。汗だくになって乗る夏場よりずっといいかもしれません。ただ、東京といえど地熱の届かない橋の上とかは路面が凍結してることがありますから、朝夜は怖くて乗れません。仕事してると昼間に乗る機会があまりないので、またしばらくバイクは冬眠状態かも。

Alice20071

僕が担当する1年生ゼミが制作したゼミ雑誌「ありす」が所沢校舎に届いていたので受け取ってきました。写真のように2冊裏表にして並べるとカバー絵がつながる仕様。このカバーをはずすと薄紫色の新書スタイルになってたりします。

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2008年1月10日 (木)

卒論卒制提出日です

提出日だっていうのに、
まだ書いてる悪い子はいね〜が〜

ハチクロの森田さんみたいに、
半ば故意に留年しようとしてる学生もいるんでしょうけど、

正直、ウチの学費は安くはないぞ!

そんなわけで提出日をにらんで、
昨日の文芸コンピュータ室は卒論印刷・製本の学生でにぎわってました。

そこで2年次に僕のゼミ生だったN藤君から(いやぁ、もう卒業なんだねぇ)こちらのエントリに書いた江古田文学の特集「名無しの才能」用の草稿をもらいました。卒論で忙しかっただろうに、「『またおまえかw』 という『名づけ』」に注目して展開したアイドルマスター論はなかなか面白かったです。ありがとう。完成稿を待っています。

文芸特殊講義IXの受講生みなさんのレポートも明日1/11提出なので、楽しみにしてます。

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2008年1月 4日 (金)

【業務連絡】文芸特殊講義IXの課題 と 江古田文学の原稿募集について

そろそろ正月気分ともサヨナラしなくちゃいけませんね。
明日の夜には、僕も東京に戻って新年の仕事に備えます。

そういえば東京の自宅のフレッツ光の具合がおかしくてネットが使えないのでした。ニコ厨にはツラい……じゃなくて(汗) 今のうちに業務連絡を……

というわけで、一週間後が提出期限の僕の授業の課題を掲載しておきます。
元日のこのブログでも書いた、ニコ動を巡る特別講座と連動した課題で、以下、その際に配ったチラシの文面を全文転載します。課題は後半にあります。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■  

文芸特殊講義IX  特別講座
2007年12月7日(金)13時〜

「ニコニコ動画に集うクリエイティブ」
特別講師
中澤友作株式会社ドワンゴ 広告宣伝部

◆◆◆この特別講座に寄せて◆◆◆ 
   青木敬士・文芸特殊講義IX 担当講師

「無題」という作品はどんな美術展でも目にはいりますが、
名無し作家の作品にはめったに出会えません。

それは「あの人の作るものならば間違いない」というクオリティを保証するもの=ブランドにまで作家名が高まらなければ、なかなか美術館収蔵という権威の壁を越えられないからです。

そのような権威とは無縁な場所で、いま、最もホットに作品発表と批評が行われているのが、ネット上の「ニコニコ動画」です。

アップされた動画の画面上にリアルタイムに感想が書き込まれていくシステムは、作品のアイデアやクオリティ次第で、一夜にして数万人の視線を集めることも可能なステージなのです。

不思議なことに、そこで発表する人々は自分の名前を前面に出そうとはしません。

お金がもらえるわけでもない場所で惜しみなくハイクオリティな作品をアップする名無したちに向かって、ネット住民は畏敬の意をこめて「才能の無駄遣い」という賛辞を贈ります。かつてネットを捉えるキーワードだった「匿名」という存在からニコ動の「名無し」への進化を、いま僕らは目にしているといえるかもしれません。

◆◆◆文芸特殊講義IXの後期課題について◆◆◆

今回の特別講座とも関連しますが、
文芸特殊講義IXの後期課題は
「名無しの才能」をテーマとします。

2008年2月末発行予定の「江古田文学」67号特集「名無しの才能(仮題)」と連動した課題で、優れた論文、レヴューや紹介記事を提出していただいた方については、「江古田文学」の特集に採用させていただくこともあります。

書店売りもある市販文芸誌に文章が載る機会でもあるので、他者を惹きつける・他者に読んでもらう文章を意識してテーマに挑戦して下さい。(特殊講義IX受講者以外の方の寄稿も歓迎します)

形式は自由ですが、以下に考えられるいくつかのパターンを例示——

・ニコニコ動画をはじめとするネット関連のクリエイティブはもちろん、印刷媒体の同人誌(二次創作含む)や、同人ゲームなど、「すでに確立しているメジャーブランド」によらない創作者・創作物について、レヴューや批評を紹介記事的な形で書く。動画をYouTubeやニコニコ動画にあっぷしてみた、といった体験レポート的なものでもOK。

・対価をもらわずにハイクオリティな作品をアップする素人が大挙してくる時代にプロはどう生き残るべきか、といった考察論文などもOK。

・プロの作品も、二次創作やパロディとして消費されることを前提としたつくりにシフトしているのではないか(踊りをまねられることを期待したアニメのオープニングなど)などの切り口から、メジャー作品と「名無し」の関係について考察することもテーマに含めます。

●提出期限は2008年1月11日(金) 授業時
メールでの提出もOKです。
aoki-kc@nifty.com(青木敬士)まで。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 

以上です。

上記文中にもありますが、江古田文学の特集「名無しの才能」については、一般の方の原稿も歓迎いたします。(江古田文学は寄稿によって成り立っている雑誌ですので、原稿料はお出しできませんが、執筆者に掲載誌は進呈いたします)

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2006年11月29日 (水)

秘技・Acrobatコタツ返し

コタツの設計ミスがあまりにも型破りなものだったので、
「これが間違いだとしたら、いくらなんでも途中で誰かが指摘しているだろう」と思って全員がスルーしてしまい、テーブルの上に熱源がついたコタツが生産ラインまで進んじゃって……
という話が『課長バカ一代』にありました。

Kacyobaka69


じつは僕の手元に、逆コタツ並みのミスを見逃した雑誌のデータがあって「これをひとつずつ手作業で変換か……」と途方に暮れていたのですが、なんとか

インデザインPDFアクロバットでポストスクリプト書き出し色変換PS生データディスティラーで、もう一度PDFに戻す

——という、アクロバットの名の通り曲芸的なゾンビ召還術をあみ出して光明が見えたので、このところ水曜日は所沢校舎に行ってスキルのある学生(彼も本当は江古田組なのだけど)と一緒に、コタツの天板をひっくりかえす作業にいそしんでいました。

ゴールが見えだしたところで彼がうわ言のように

「焼き肉食べたい」

とつぶやきはじめたので、完成後、一緒にいた彼のサークル後輩も含めて焼肉をふるまうことにしました。もちろん、課長バカ的コタツトップ焼肉なんかじゃなくて(笑)ちゃんと江古田の「牛角」を目指します。

今回のリカバリー功労者の彼はちょっとハチクロの真山っぽい雰囲気があるのですが(せっかくなので以下、真山と表記)、11/5、芸祭あとの飲み会で僕がいた公沁舎と彼のサークルが隣り合わせになり、酔っぱらった僕は仕切りのパーティションの上から顔を乗り出して、こういう趣旨の発言をしたらしいです。

「真山! 山田泣かせるなよ!」と。

その後、僕は真山に反撃され頭をひっつかまれる花本先生を演じたあげく、
近くに僕の四年ゼミ生I君もいるのを発見して
飲みの席で卒論指導を始めるという傍若無人ぶりだったそうで……

はっきり憶えてないぞ(汗)

今日、江古田の牛角で楽しく飲み食いした時の話によると、どうやら日芸版ハチクロの真山は本家ハチクロとは違う選択をしたみたいですが、それはあの場にいた人だけの秘密ということで。

なんのタイミングか焼肉の最中、花本先生の携帯にもむかーしワケありだった人からのメールが入ってたりしたのですが、これは伏線のまま放置され、終電をとっくになくした真山と藤田工房の店主は花本先生を巻き込んで江古田でI君が経営する土田工務店を襲撃するというオチです。もはや内輪ネタとハチクロネタが攪拌されて「何が何だかわからない」

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2006年11月16日 (木)

言い出しっぺの法則

「言い出しっぺの法則」というのがある。なにか問題を発見したり、なにかイイ思いつきをした人がいたら、「誰よりもまずオマエがやれよ」という決まり。なにかを言い出すということは、その人が問題に直面していることを意味していて、その問題についてもっとも情報をもっていることになる。だから、その問題をわかりやすくコミュニティに提示するためには、まず その人がやってみることが一番いい。

〈白田秀彰「インターネットの法と慣習」より〉

あ、そうか。そういうことか。
いやはや。

本日、芸術学部で急きょ立ち上げられた某小委員会の
プロジェクトリーダーに任命されちゃいました。
光栄なことではありますが、
これほど「成功したか、ショボーン(´・ω・`)か」が
外部の人にもハッキリと丸分かりなプロジェクトもありますまい。

正直えらいこっちゃ。

とここまで言ってあとはナイショ。
でも察しのいい人はこれだけのヒントでわかっちゃうな。

だいたい「アレやらせるなら青木だ!」なんて仕事はあんまりないですって
模型工作以外は不器用なんで(笑)

あ、コメント欄に「××でしょう?」と正解を書かれても
華麗にスルーしますのであしからず。

では。冷蔵庫にモルツの500ml缶があったので、
キューっと飲んで寝ます。
じつはさっき(23時半ごろ)帰ってきたばかりなんですが、
明日は留学生等の入試なので朝が早く、
8時間後にはまた大学にいるわけで ヽ(゚∀゚)ノ アッヒャッヒャ!

ちなみにサッポロ派の僕がサントリーのモルツなんて飲んでるのは
最近『もやしもん』を読み返した影響ですね(汗
きっとすぐ黒ラベルに戻ると思います。

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2006年11月 8日 (水)

富野由悠季カントク日芸来襲

『もてはやされる時代にどのように対処すべきか?』
—結果を見ても始まらない。未知なるものを求めるしかない—

という演題で富野由悠季監督の特別講義があるというので、自分の授業がないのをいいことに、江古田での仕事を午前中でキッチリ上げて所沢校舎に向かいました。

富野さんのキャラとか武勇伝はいろいろ耳にしているので

(きっと地球にコロニー落としそうな勢いで「演説」するんだろうなー
 ガンダムのカントクが来るっていうんで教室にもぐった
 物見遊山気分の学生はビビるだろうなー)

とワクワクしながら僕ももぐりました。すぐこの枠担当の先生に発見されて、青木先生はむしろスタッフ側でしょ、とプリント配りなど手伝うことになりましたが、そのくらいいくらでも買って出ますよ。トミノ節が好位置でまのあたりにできるなら(あはは)

トミノ節は冒頭から炸裂。
いきなり学生に「この一年で先生からなにか創作の確かな方法論を学べたか?」という趣旨の質問をし、200人教室を埋める学生たちから確かな声が一つも出ないのをみるや

「大人から教えられることなんてなんにもない」
 と唐突に絶叫(キター!)

 いきなり大学教育全否定\(^o^)/

「フィギュアスケートなんて二十歳前のやつが世界一。ほんとうに才能があるヤツは、いまこんなところで教室に座って人の話を聞いてなんかいない」

 いきなり聴衆を愚民扱い\(^o^)/

「ギャラをもらってオリジナルを作る練習ができるのは、当時はロボットアニメだけだった」という話は、なるほどと思いましたね。

よく知られた話ですが、ロボットアニメはスポンサーであるオモチャ屋の言いなりな部分が多々あるわけです。そして、富野さんは「含羞の人」なんですよね。たとえオモチャ屋が関与してきても、アニメ製作者として自分の名前が出る以上、恥ずかしくないものにしたいという気持ちが、結果的にスポンサーと闘いつつ空前の作品を生む原動力になったという流れは、すんなりと飲み込めました。

富野さんが「含羞(はにかむ、恥じらうの意味)の人」だというのは、わざと聴衆をアジるように突然絶叫して、学生たちがちょっと引き気味に静まり返ったあと、普通の口調に戻る瞬間かすかに現れるおもはゆい表情から、ふと僕の頭に浮かんだ言葉です。

富野語録は他でも目にすることができるけど、こういう、その人だけが持つ「間」みたいなものは、やっぱりナマじゃないとわかりません。いやー、来てよかった!

それにしてもコミュニケーション能力ってこういうところにあらわれるんですね。短気ですぐ怒鳴り散らす危ない人と富野さんの決定的な違いは、素早い気持ちの切り替えと、その際、人に対して心のドアをちょっとだけあける「間」と見ました。

これですかね?
数々の危機に潰されず
支持されてきた富野カントクの秘密は!? 

……まあ、含羞の人というわりには、90分の講義のあいだ、10回くらい「おまんこ」って叫んでましたけど、そこも偽悪家ぶってるみたいで可愛らしいじゃないですか! むしろ含羞のトッピングみたいなものだと思えば新しい世界はすぐそこですよ
(´∀`) '`,、

「45歳までは君たちも挽回できる。
 人間の基本は9歳までの、
 当時は解決方法が見えなかった欲求で、
 それからは逃れられない。
 それが何だったか思いだせ!」

(ちなみに富野さんは「宇宙旅行」と、
 そのころ目にしてしまった
 「女の人がいじめられてるようなエロ本」だそうで…)

という終盤の富野さんの言葉を反芻しながら帰りの電車に揺られ、9歳の頃の叶わなかった欲求をつらつら思い返して「ああ、ホントそうだわ、オレ、書いてる小説そんなんばっかりだ」と納得しつつ、所沢で乗り換えずに新宿まで買い物に出たので、そこから家路につく電車内で読もうと、紀伊国屋フォレストでマンガを物色しました。前々から「面白い」という声を耳にしていたのもあったけど、日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』の帯に

「こいつらの情熱には背筋が凍り付く!
 漫画界が怖くて
 なんか逃げ出したくなってくるぜ」

なんていう煽り文がついていて
しかもその言葉を寄せたのが島本和彦だった日には、
手に取らずにはいられないでしょう。

昼間の富野さんの熱さが残る手に
この本はものすごくしっくりくるような気がしたのです。
山手線→西武線の車内で読んでいくと、
それは確信に変わりました。
シンクロニシティってのはあるもんだね。
あまりにも出来過ぎてるけど、でもホントなんだよなぁ

 人気マンガ家の父親に反発して小説家を目指す町蔵は、
 逆にマンガだけを心のよりどころにしている鉄男と
 原作+マンガ描きの「戦友」として結びつく。

 いよいよ作品を応募する時になって、町蔵は  
 忌み嫌う父の世界の編集者である、鉄男の父と出会う。
 彼から町蔵はこんな言葉を浴びる。

「こう育ったか。かわいそうになぁ。
 気づいちゃったんだよなぁ、
 誰も生き急げなんて言ってくれないことに」

「見ろよこの青い空 白い雲。
 そして楽しい学園生活。
 どれもこれも君の野望を
 ゆっくりと爽やかに打ち砕いてくれることだろう。」

「君にこれから必要なのは絶望と焦燥感。
 何も知らずに生きていけたらこんなに楽なことはないのに、
 それでも来るか?
 君はこっちに。」


    日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア〈1〉』より


確かにウチ(日芸)も、
アートっぽい雰囲気の中で
充実したキャンパスライフをおくりながら
ナチュラルにじわじわと現実を教えられ、結果的に
芸術家への夢をあきらめさせられる場所だったなぁ…

……と述懐する卒業生が、
  きっと数えきれないほどいっぱいいるはずです。

  で、そのことを当人たちが悔いてるわけではない。
    

首根っこをつかむ勢いの富野さんは、
その対極にありましたね。

終盤では「45歳まで挽回のチャンスはある」といいながら
序盤を思い返せば
「もうおまえらは出遅れてる」
「才能があったら今こんなところで時間をつぶしてない」
つまるところ、生き急げ!とアジりまくり。

まさしく
逆襲のシャアのように
いますぐ愚民どもすべてに英知を授ける勢い
でしたよ。

熱かった。

関連エントリ→「逆襲のシャア」

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2006年11月 4日 (土)

芸祭最終日は捨て身の作戦

日芸の芸祭も残すところ明日のみ。

文芸棟に足を運んでいただいた方は、
授業で各ゼミが制作する「ゼミ雑誌」(無料配布)を
ご覧になられたことと思いますが、

「ニチゲイのブンゲイなのに、
 物書き系サークルって無いの?
 出展してるのが見当たらないんだけど?」

と疑問を持たれた方も数多いと思います。

じつは、文芸学科の文芸創作系8つのサークルは、
文芸棟ではなく、教室棟2階の202教室にて
一堂に会して出展しております。

こちらは正規授業での制作となるゼミ雑誌とは違って
授業ではとても見せられないような、
日芸生の本領ともいうべき、
エッジのきいた自主制作本がひそかに売られているもようです(謎)

しかし、文芸=文芸棟という先入観+場所が人の自然な流れの動線から外れていることが災いし、二日目の今日は客の入りがイマイチです。
客のほとんどは見覚えのあるなつかしの卒業生じゃないかー(ノД`)

 

僕が片足つっこんでる「公沁舎」も、初日は男子までメイド服wで売り子を務める気概がありましたが(それはそれでなにか間違ってるような気が…)二日目の今日は普通の男子に戻ってやさぐれながらチョコバナナ食ってる状態。

 マニア受けはするが一般客は近寄りがたい気もす…

20061103_koshinsya

いかん。
捨て身の客寄せ戦力として、明日は公沁舎ブースに、
僕が両足つっこんでる小説同人誌『もらっぷ』の最終号も委託で出します。
(いいよねH川くん? 売上げの五割入れるのでどう?
 ていうかもうポップ作っちまったww↓)

2006mpop

2002年、僕が講師昇格審査作品として提出し非難轟々、
あやうく職を失いかけたうえに昇格時期を2年間逸したという
いわくつきの問題作失敗作『フォーリン・シルフの夜』が読めるのは
もらっぷ9号だけ!(\(^o^)/ほんとに捨て身だw)

さらに、僕の学生時代からの友人(3年間同じゼミだった)
木村友祐が、2003年 第16回小説すばる新人賞の
最終候補3作に食い込ませた『果林は裏にいます』
(小説すばる新人賞応募時タイトル『プラチナガーデン』須郷哲) 

上記2作品が収録された小説同人誌
「もらっぷ」最終9号、最後の残部17冊、
芸祭最終日限定で放出したいと思います。
どうぞよろしく。

というわけで、文芸萌えな方は教室棟202もお忘れなく。

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2006年11月 2日 (木)

日芸の芸祭、明日開幕

明日から三日間、我が日大芸術学部の学園祭

「芸祭」が開催されます。


公式案内サイトは下のバナーをクリック

Geisai

今年は江古田校舎の建て替え工事のあおりで所沢校舎開催なのですが、今日も江古田でギリギリまで準備を進める学生につきあって、夜10時近くまでスタッフT 氏と文芸学科のコンピュータ室に詰めてました。やっぱりこういう切羽詰まった感がないとお祭りの実感がわかないので、嫌々ではなく微妙に乗り気だったりします(汗)

明日11/3の第1日目、午後1時から4時のあいだ、僕は教員として高校生向けの進学相談会で面談係を務めておりますので、芸術学部に興味のある受験生の皆様、突発OFF会とでも思ってどうぞお気軽に図書館2階の文芸学科コーナーへおいで下さい。(って、いいのかそれで?)

さて、僕が今回の芸祭でちょっとばかり深く足をつっこんでる場所がもうひとつあって、文芸学科学生が立ち上げた文芸サークル「公沁舎」(こうしんしゃ)のデビュー本2冊同時刊行の両方にゲスト執筆者として原稿を寄せています。

Koshinsha_p

思えばこの春、学生との飲み会で、代表H川君の
「『大真面目エロ』と『革新的マンガ論』の2冊同時刊行でスタートを切りたいので先生も官能小説書いてください!」という無茶な願いを酒の勢いで承諾したあげく、酔っぱらっていたのか『革新的マンガ論』を『エロ漫画論』と聞き違えて、思いっきりエロ漫画論を寄稿しちゃってます。もちろん官能小説も。

先生として……いいのかオレ?

というわけで、この本は
絶対に読んではいけません!


…まぁ、絶対見るなよ、といって 
 好奇心を煽るのは商売の基本

 (それなんて雪国まいたけ?)

それにしても、
あの常盤響さんに表紙写真を撮り下ろしてもらえるとは
H川君激しくグッジョブです!
阿部和重の『インディビジュアル・プロジェクション』
を常盤氏の写真でジャケ買いした記憶が、
ビシビシよみがえるくらい嬉しいっすよ。

公沁舎Webはこちら→■http://www.koshinsha.net/■

第5回文学フリマにも参加します。スペースはB-51です。

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2006年8月11日 (金)

インダストリアルなメカフェチ的帰路

職場の研修旅行(現地集合)のため、伊香保を目指して関越道を疾走。
ボンネビルのジェントルな二気筒エンジンのリズムも、
高速では連続音のうなりとなって、
ハンドルに伝わる振動でビリビリと手を痺れさせます。

お盆の帰省渋滞は前倒しされなかったようで、意外と快調な流れ。
……だというのに、すいてる道中で、
わざわざ僕の直後にピタリとつけてくるスカイラインが!?

なんだコイツ?……と思ったら、学科主任のY教授でした(笑)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

そして研修(というよりは懇親)の会がつつがなく終了した翌朝——
現地解散なので、帰り道は好き勝手に寄り道ができます。

まずは榛名湖をめざしてヒルクライム。陽射しを浴びているというのに峠の空気は冷たくて、東京までずっとこのままでお願いしたいくらいの心地よさ。
お約束の『頭文字D』スタート地点での一枚。

20060811_akina

榛名湖からは榛名神社へ下る道を行き、そのまま南下。
国道18号に出て、東京とは逆方向へ。
碓氷峠鉄道文化むらに立ち寄ります。

以下、人目をはばからずメカフェチ趣味全開。

Dml61
なんだか判らない写真でしょうが、DD53の機関室です。
(と説明しても、一般の人には  ハァ?(゚Д゚) って感じですよね)


親子連れが競うように機関車の運転席に座って記念写真を撮っているのを尻目に、僕は運転席の背後に開いた小窓から内部を覗いて(これがDML61Zエンジンか。実物を初めて見た。ありがたや〜 ラジエターが室内配置とは、これまた思いきった設計! 除雪車としての稼働環境を考慮しての設計か? すげー)と悦に入っていました。その陶酔度がどのくらいかというと……(読み飛ばし推奨↓汗)

ロータリー式除雪車の決定版として登場したDD53は、定評ある61,000ccのDML61Zをロータリー用に改良したDML61Z-R 12気筒エンジンを2基搭載。1基走行用・1基投雪用として自走も可能だが、補機DD20の後押しによる2機関フルパワー接続の2200馬力投雪は圧倒的で、新潟地区の山間部ではその力を遺憾なく発揮した。しかし、平野部では投雪によって線路際の民家を破壊するほどのパワフルさが災いし、量産は見送られることになった。わずか3両の生産にとどまったものの、オーナーにとって、この選ばれしシーンで際だつプレミアムな存在感は、エコノミークラスのDD14タイプでは決して味わえないステイタスであろう。

 

……とカーグラフィックTV」ばりの脳内解説が、
古谷徹の声で始まってしまいそうな勢いです。

ただ、さすがの僕も、この場において落語のように
「ひとり松任谷正隆&田辺憲一」を演じてしまうほど
危険な人物ではありません(汗)

しかし、あからさまな外車信仰で有名だったカーグラのこと、もし鉄道版カーグラTVがあったなら、故障続きで使い物にならなかったDD54のドイツ製機関さえヨイショするんだろうな……なんて妄想してしまいます。

Dmh17
こちらはキハ20の水平対向8気筒 17,000cc DMH17エンジン。
実物に触れて、エンジン自体より、ラジエターファンが推進軸と同軸のシャフトで駆動されるシンプルな構造に感心しました。それだと回りっぱなしで冬場はオーバークールしないのだろうか? もしかしてファン軸のほうにクラッチがついていて切れるのか?とか、興味は尽きません。

さて、

世の99%の人を ( ゚д゚)ポカーン  と突き放す勢いで、
次の目的地は安中です。

安中といえば東邦亜鉛!

山の斜面に張りつくように安中駅の背後に迫る工場の姿は、
奥多摩鉱業とならんで関東地区の工場フェチ心をくすぐる逸品です。
最近では人気マンガ『ハチミツとクローバー』の竹本君の回想に

河が汚れるからと母はイヤがったが
夕暮れになると灯がともる
この山を覆う亜鉛工場が
父とボクは好きだった       (2巻 p.11)

……と登場するなど、少なくともDML61Z型エンジンの1万倍くらいメジャーな存在となりつつありますね。(たぶん)

とにかくこの東邦亜鉛安中工場は、以前軽井沢帰りの車窓からその偉容を見て以来、いつか改めて写真を撮りに行かねば、と思っていたのでした。

Tohozincannnaka_1

ちょっと本城直季ふうにいじってみました、Photoshopで。

本城氏はティルトレンズを使い、実際の風景をミニチュア風に写してしまう作風で知られています。■こちらにインタビューもあります。

Pgtakasaki_1

これは今回撮った写真ではなく、10年近く前に電車内からフィルムカメラで撮ったものです。高崎あたりで車窓に現れたナイスなフォルムの工場に、とっさに反応して撮ったのですが、その後、これが何の工場なのかわからないまま、ずっと
「未来派的感性をくすぐる姿だなぁ」と恋い焦がれていました。

だからでしょうか? ——安中での撮影を終えて、あとは心おきなく東京へ戻るだけとバイクを走らせていた僕の目が、街並みの向こうに突き出る煙突の形を見ただけで「あの工場だ!」 と確信できたのは。

その煙突を目指し、すぐさま脇道に入った僕は、
土地勘のなさから見事に迷路地獄にハマってしまいました。

やっと工場に近づけたかと思えば、近すぎて工場自体の倉庫に視界を阻まれたり、適度に離れていいポジションかと思えば民家が林立していて写真が撮りづらかったり、結局線路内からじゃないとカッコよい角度で眺めることができないのだと、さんざん走り回ったあとで悟りました。

そのため、新しい写真はナシですが、この工場が「P&G マックスファクター高崎工場」であるということがわかっただけでも収穫でした。

電車でよく見かける美少女の名前を
ようやく知ることができたような心境です。
(重症だな)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

帰宅してから、写真を本城直季ふうに加工するのがだんだん面白くなって、昔、東京都の工場フェチの聖地・奥多摩鉱業で撮った写真もいじってみました。ここは、垂直の断崖に張りつくように工場が建てられていて、晴れた日の午前9時から10時くらいの間に、工場を逆光にしたまま向かいの河原だけに光が射す瞬間があります。

これは、その幸運に出会えた写真。
暗がりのなかで威圧感を放つ工場を背景に
当時の足・F650GSが光の中にたたずむ瞬間を捉えることができました。

2003年5月1日 午前9:57

20030501_okutamaco

■使用カメラたち 

SONY DSC F-88(今回)
RICOH GR DIGITAL(今回
 

Nikon E-5000(昔

Nikon F2 28mmF2.8(昔)

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2006年8月10日 (木)

(・∀・)イカホイカホ〜

今日明日と職場の研修旅行なのです。

現地集合なので、バイクで伊香保まで走っていきます。

伊香保といえばハチクロハチロクが
「ギャアアアアアア」
というコマ割りいっぱいの擬音で走り抜けるあの漫画の舞台ですが

昨日更新したばかりの免許証なくさないように
のんびり走ってきますよ(笑)

軽自動車よりもでかいボンネビルの空冷エンジンを
股の間にはさんで行くわけで
渋滞にハマってしまったら
台風一過の暑さとあいまって茹だりそうです。ハァハァ

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2006年7月15日 (土)

海の日は日芸のオープンキャンパスへ

7月17日(月〈祝・海の日〉)
日芸所沢校舎にてオープンキャンパスを行います。

西武線の航空公園駅とJR武蔵野線東所沢駅から無料バスが出ますので
日芸志望者のみなさま、ぜひおいでください。

くわしくはこちらの【公式Webサイト】へどうぞ。

僕も文芸学科DTP実習体験講座
「パソコンで雑誌を編集してみよう」
を午前11:00〜11:50と午後15:00〜15:50の2回やります。

Macの台数の関係で、各回先着23名様となります。
文芸棟入口カウンターの係員から整理券をもらっておいてくださいませ。

……じつは公式案内では24名となっているのですが、
申し訳ございません。

本日DTP実習室のPowerMacG5が
一台お亡くなりになってしまいました。・゚・(ノД`)・゚・。

体験授業用のInDesignファイルと素材をすべてのMacにセットしつつ
夜10時まで蘇生に励みましたが、こりゃ完全にダメです。
不本意ながら23台のPowerMacG5でやることにしました。
どうぞよろしくおねがいいたします。

Dtp_zissyushitu

夜中に実習室の電気を消して作業していると
闇に浮かぶシネマディスプレイの群れが
とっても serial experiments lain っぽい感じですね(汗)

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2006年6月23日 (金)

シュレーディンガーの猫的W杯

昨日は夜7時からの会議があって——たいていこの時間の会議には夕食がつくのですが——カツ丼が出ました。

12時間後には決着がつくはずの
W杯・日本 vs ブラジル戦勝利の願掛けだという噂(笑)

で、
帰宅してから目覚ましもかけずに横になってしまったので
気づいたら朝の7時でした。

つまりこれは量子論でいうところの
観測が現実を決定するという概念に一石を投じる
シュレーディンガーの猫」状態。

僕がテレビをつけて朝のニュースを見るまで
日本の勝敗は決まっていないわけです。

「まだ知らない」んじゃなくて
テレビを見ることで「勝敗の状態が変化する」のが量子論的見方。

というけでこれから観測しますよ。

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2006年6月 6日 (火)

仮想現実ものとズゴックのツッコミの手

天気予報は夕方の雷雨を予想していたので、バイクじゃなく電車で所沢に出校することにしました。駅前の本屋で、学生から薦められたコミック・篠房六郎『ナツノクモ』の1,2巻を買い、電車内読書。

ネットゲームと、オンラインによるカウンセリングを融合させた世界が描写されていきます。けっこう夢中になって、所沢に着くまでに1巻は読了しました。

仮想現実ジャンルにおける、
「ちゃんと現実のほうに生身の肉体がある系」の作品ですね。
リアル肉体の死、キャラクターとしての死、データ消滅、という三つの死の形をちゃんと区別してストーリーに活かしているところがなかなか良い感じです。

一方「生身の肉体は存在しないor眠っている系」といえば、いま放映中の『ゼーガペイン』です。いわゆる日本のロボットアニメなのですが、データのみの存在となってしまった人類が、物理的な現実に干渉するためのマシン(幽霊の乗り物みたいなもの)として巨大戦闘ロボを使っているところが目新しいところです。

『ナツノクモ』と『ゼーガペイン』をアタマのなかで対比させながら、ふと、絵画盗作で最近話題の和田氏のことが浮かびました。和田氏がパクリ元のスーギ氏と一緒に写っている場面はありません。それは日本とイタリアだから、というもっともな理由からですが……

なりきり仮想現実的にいうと、
和田氏はスーギ氏のPC(プレイヤーズキャラクター)で
二人は同一人物だった——という衝撃のオチが一番面白いんじゃ?

で、じつはテレビのワイドショーも
「フェィクギャラリーVer.1.0」とかのネトゲ実況してるだけ。
裏で糸をひいてるのは文化庁。
それに感づいた公安9課が……

……なんておバカなことを妄想してしまいます。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

昼休みにゼミ雑誌ガイダンスを終えてからゼミII。

先週、参考に『村上龍料理小説集』からの抜粋を参考に渡して、
味や匂いや手触りなど、言葉で説明しづらいものを表現せよ
(ショートストーリー、エッセイ、評論など形式は問わない)
というちょっとやっかいな課題を与えたので、

何人やってこれるかな? とヒヤヒヤしていたのですが杞憂でした。

視覚を奪うことによって匂いを際立たせる話や
チョコレートの味から本来ないはずの汗や涙のしょっぱさを透析する詩や
自分を無意識に縛っていた人間に同じ匂いを帯びた人によって気づいた話や
姉的存在の皮肉に苦笑いを返す瞬間に百合の残り香でトリップする話や
『美味しんぼ』と『将太の寿司』にみるウンチク芸とリアクション芸の分析や
目的を限定しない、散歩という行為に匂いを重ねる散文や
言葉にしづらい感触を、文章ではなく漫画で表現してきた人までいました。

いつも思うんですが、
突拍子もない課題を出したとき、意外と答えがかぶらないのがすごい。
こちらが最悪の事態を想定しても、奴らは必ずその斜め上を行くのです(笑)
いい意味で。

H菜さんの漫画で、ツッコミの手がズゴックになってるところに、僕は少々訝りながら(最近偶然にしては周囲にガンダムねたが多すぎる…)と思ったのですが、その部分の作画に特別アシスタントとして「百式Tシャツ」のMさん(6/2のエントリ参照)が招かれていたということで納得しました(笑)

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2006年6月 5日 (月)

今年初めて卒論卒制指導をするわけで

……今日は二日酔い(ダメだなぁ)のダメージを回復しつつゼミIV。
  

僕は今年、初めて担当ゼミから卒業生を出すことになるんですが、卒論企画書のなかに、僕の領域(おなじみのSFやネットコミュニケート領域とは違うほうの)と、かなり接近してるテーマを提示してきた学生がいたので、これは本腰入れて指導しなくては、と身をひきしめました。

——が、今日はもうダメダメなので明日に備えてスイッチオフ。

                ↓↓↓↓↓

【おしらせ】明日、6/6(火)はゼミ誌ガイダンス(所沢)です。
1,2年のゼミ雑誌編集委員は昼休み文芸棟・教室1に集合してください。

 

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2006年6月 4日 (日)

そこ、メタフィクション禁止!

この日曜日は夕方から学生と飲みなのです。
去年、文芸特殊講義IXの授業をとっていたメンツですね。
こないだの授業時間、教室の後ろでハルヒダンス踊ってた不届き者2名(苦笑)も含めた5名で所沢のS藤君宅につめかけて飲むというリアル学生ノリは、さすがに久しく味わってない感覚でした。

「セカチュー」が流行っていた頃、
実習中にナンパ行為をしている学生に対し、ラブコメ禁止の意味をこめて

そこは世界の中心か!? 

とツッコミを入れたことがありましたが、
僕はこの飲み会の席で、新しいツッコミ用語を発明しました。
周囲の目を意識して一線を超えない寸止めのイチャつきっぷりを見せる学生カップルに対し、

そこ、メタフィクション禁止!

つまり、アレです、ビデオなんかのあらゆるラヴシーンにおいて、画面に映っているものを素直に受けとめられる実用的な感性の持ち主には無縁な悩みでしょうが、画面のこちら側にわんさかいるはずのカメラマンや照明さんやヘアメイクさんやカントクさんの存在を常に意識させる企画モノAV的鑑賞眼の持ち主である僕にしてみれば、AVも学生のラブコメwも、そのままメタフィクションの見本みたいなものじゃないですか(笑)

5回は言ったね「( ゚Д゚)そこ!!!メタフィクション禁止!」
メタフィクションの意を解する賢さをもった子たちだからこそ
使えるツッコミで、その点は先生もうれしいぞ(笑)

しかし若いってパワフルだね。
楽しかったので、うっかり終電逃して
タクシー代7800円…( ・ω・)マァイイカ

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2006年6月 2日 (金)

逆襲のシャア

DTP実習を終えたあと、とある学生さんから質問を受け、今日の文芸特殊講義IXの「ロボットが心や意識を持つというのはどういう状態を示すのか」というテーマについて、授業で語りきれなかったことを話していました。

話の流れから、彼女がかなり深いガンダムマニアであることが判明。
去年、僕の授業に「百式Tシャツ」を着てきたのは君だったのだな(笑

「『逆襲のシャア』のクェスはむかつきますよね」
と聞かれて、僕は反射的に
「うんむかつく」
と答え、
「ああ良かった。先生にクェス好きとか言われたらどうしようかと」
と安堵されたのですが……

帰宅してから、家に常備してある『逆襲のシャア』DVDをプレーヤに放りこみ
ひさしぶりに見返してみると……

好き嫌いが行動原理であるクェスのトラブルメーカーっぷりは
やっぱり神経にさわりますが、
ちょっと以前よりは余裕をもって見られるようになりました。

なんというか、クェスって、わがままを許された美しい少女特有の、
筋が通った純粋さを持ち合わせている気がするんですよ、
他人に自分を合わせることを学習すると消えてしまうたぐいの。

ただ、その「わがまま」を、両親が自分たちの不仲や放任してる後ろめたさの「代償」として許しているだけなのがクェスの不幸ですね。わがままだけど「天衣無縫」というには遠い感じがするのはそのせいでしょう。

そして、えてしてそういう人物は自分から向けた愛情には盲目で、対象であるシャアを困惑させますが、そこは女たらしっぷりが半端ないシャアですから、クェスもすっかり利用されてしまうという不幸が待ちかまえています。

シャア「世界は、人間のエゴ全部は飲み込めやしない」
アムロ「人間の知恵はそんなもんだって乗り越えられる」
シャア「ならば、今すぐ愚民どもすべてに英知を授けてみせろ」

という序盤の名ゼリフ炸裂のもみあいのあと「貴様をやってからそうさせてもらう」というアムロに「あんたちょっとセコイよ」とシャアにひるがえったクェス。

このときのシャアの説得力はなかなかのものでしたが、ラストのシャアとの戦闘中の会話で、アムロにもシャアとは別種の洞察の鋭さがあると気づかされます。「ペットを飼うなら最後まで責任を持つ。面倒を見きれないペットに一瞬の同情で手を出さない」というのと似た哲学(我ながらひどいたとえだな)は正しい厳しさなのではないかと思うのです。

シャア「しかしこのあたたかさを持った人間が地球さえ破壊するんだ。それをわかるんだよ、アムロ」
アムロ「わかってるよ。だから、世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろ」
シャア「ふん、そういう男にしてはクェスに冷たかったな?」
アムロ「俺はマシーンじゃない。クェスの父親代わりなどできない。だからか。貴様はクェスをマシーンとして扱って」
シャア「そうか、クェスは父親を求めていたのか。それで、それを私は迷惑に感じて、クェスをマシーンにしたんだな」
アムロ「貴様ほどの男が、なんて器量の小さい」
シャア「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか」

いやぁ、やっぱりこれ名作だわー。
よくクェスみたいなキャラを作って
アムロとシャアのあいだに配置できるなぁ、と
つくづく富野由悠季監督の力量を思い知らされます。

『MUSASHI-GUN道-』なんかのネタアニメを祭るばかりじゃダメですね(汗)

・・・・・・

(追録)
翌日の土曜日、仕事のあとで恩師二人と江古田で飲んでいて、N先生から

「青木くんがなにかと僕に突っかかってきた時期があって
 そこでその妙な迫力にピンときて、
 僕はきみの父親じゃない、と怒鳴ったことがあったんですよ」

と、すっかり忘れていた昔話を聞かされてしまいました。
ああ、うん、あったなぁ、そんな時期。……なんというか第三次反抗期みたいなやつで、自分の息子でもないやつにやられたN先生は、アムロのような心境だったんでしょうか?

それにしても『逆襲のシャア』見返した翌日に……どういう偶然?(汗)

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2006年5月30日 (火)

次の発車と今度の発車はどちらが先?

次の発車と今度の発車はどちらが先?
……というタイトルなのに話題としては投げっぱなしです。表示を「先発/次発」に改めれば済む話なわけで、実際にしようとしてるのはすごく個人的な起床時の話です。スイマセン。

今朝目覚めのきわで見た夢に「前の」恋人が出てきて

……なんて書くと「今の」恋人がいるみたいな感じだけど、
実際そうじゃないし

こんなどうでもいいささいな言葉のニュアンスに気づくと
ふと、文章の「言外」とか「行間」の効能ってものについて
妙に真剣に考えだしてしまったりするのです。

答えなんて出ないんですけどね(苦笑)

忘れないうちにメモった夢の内容はこんな感じです。

つげ義春の漫画に出てくる目医者ばっかりの街みたいに
どこもかしこも、店という店がすべてパスタ屋の街で
恋人とお昼を食べる店を探してるんだけど、どこも満員。
ぜんぜん店に入れないんだけど、なんか気分が楽しく浮き立っていて
その人ともう年単位になる過去に別れていることは
目覚めるまで、すっぽり記憶から抜け落ちたままで……

こんな象徴に満ちた夢をみてしまうと
学生時代フロイドに傾倒していた僕は
すぐさま次のような分析をしてしまいます。

 全部同じ店、そのうえ入れない
  
 選択しようがない or 自分では決定済みの状況だが、
 その選択肢ではうまくいかない。

 別れた恋人だけどその認識がない
  
 姿を借りてるだけで無意識が別人の役を割り振っている

これはまるで新しい恋に落ちたばかりの人間の無意識だなぁ
と思うのですが、現実にそんな気配はまったくなくて (ノ∀`)

ああ、今日は所沢に講義に行く前に練馬の税務署に寄って
江古田文学の青色申告してこなくちゃなぁ……
で、授業が終わったら互助会の会議のために江古田に戻らなくっちゃなぁ、と
相変わらず仕事に追われている日々だったりします(´・ω・`)ショボーン

ぐあー 小説書く時間が欲しい。
先週遅ればせながら、小川一水『老ヴォールの惑星』を読んで強い感銘を受け
やべー、自分もこういう小説が書きてぇー、と
ものすごく創作欲が高まってるところなのです (`・ω・´) シャキーン

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2006年5月28日 (日)

うおっ!GUN道まぶしっ!

昨日5/27(土)、日芸では新入生歓迎行事(通称「春祭」於・所沢校舎)が行われていたはずですが、あいにくの雨でかなりハードな一日になったのではないでしょうか?——と、どこまでも推量で言ってるのは、江古田での仕事組だったからです。見に行けなくて残念。

ただ、春祭で配布される雑誌「文芸人」を前日にいただいていたので、自分が取材受けた記事などはちゃんと見ています。編集お疲れさまでした。

取材は授業直後だったので、顔写真は、その日みせた「ブレードランナー」のレーザーディスクと一緒に写ってます(下に一部転載)。

Misashiaokikc_1

「ブレードランナー」のジャケットどころか、別のもの(笑)も写っていますが、それは、今日、まったりとした日曜の朝っぱらから、GyaOで毎週土曜に新しい回がアップされる「MUSASHI -GUN道-」をチェックしてしまったからです。

すっかりアテられて、僕も「うおっ!まぶしっ!」ビームを撃ってしまいました(汗)

MUSASHI -GUN道-

それは2丁拳銃で闘うミヤモトムサシの活躍を描く、モンキー・パンチ構想12年のスーパーアクション時代劇。

あまりにも崩壊した低レベルの作画が、逆にネタとして高度な「クオリティ」を発揮している「MUSASHI -GUN道-」ですが、なんとなくこのメチャクチャさは、モンキー・パンチの漫画の雰囲気に忠実なのでは? とさえ感じ始めました。

ぼくらが「モンキー・パンチ原作」と思っている「ルパン三世」にしても、もはやキャラクターのみを使ったオリジナルに進化し、いまや宮崎駿が制作した「カリオストロの城」が基準になってしまった感さえあります。そこで原作回帰しようという実験的試みが……なんてマジメに語ろうと思ったけど、作中で「なんてムダのない動きだ」と言われている動きを実際に絵で見せられると、やはり、

笑い殺す気か!

とツッコミを入れずにはいられません。

しかし、斜め下を行っていますが話題作であることは確かです。

mixiの「MUSASHI -GUN道-」コミュの、メンバー一覧アイコンも凄いことになっていますね。みんなビーム吹いてるし(笑)

いやはや

ひとつ前のエントリで話題にした「ハルヒダンス」に
ムリヤリ「MUSASHI -GUN道-」の絵をはめこんだ
クオリティの高いFLASHまで作られる始末。
どこの職人さんかは存じませんが、いい仕事してます。

■ここをクリック(FLASH形式 約5.4MB)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

え〜 日曜日っぽくグダクダとお送りしています
「世界はゴミ箱の中に」ですが、
たまには視聴者?サービスも、というわけで

「PC起動するたびにここ覗いてます」という、
ウホッ! うれしいこと言ってくれるじゃないの!……なMさん、

お誕生日おめでとうございます。

何歳になったかは聞きません(笑)

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2006年4月 8日 (土)

入学式…とはまるで関係ない世界中の子供たちから半永久的に毎月50円ずつ巻き上げ続けるシステムの話

今日は江古田校舎で午後から入学歓迎式典。
文芸学科の事務室はちょうど正門が見下ろせる場所にあるので
昼食をとりながら続々と会場に入っていく新入生を眺めていました。

それにしても、
これは大規模就職説明会か?
と思うくらい、女子も男子もみんなリクルートスーツっぽくて

なんというか……華がないですね。

これは、親がスーツを買うときに
「使い回しがきくように」と配慮した結果でしょうか?
うーん、まぁ、案外重要なポイントかもしれません。
日芸生、ふだん着ることないしね、スーツ。

新入生の服装はさておき、

昼食をとりながら、最近話題の「ウェブ進化論」を読んだという
副手のA澤君とネットやコンピュータの話をしていました。
(ちなみに僕は「ウェブ進化論」未読)

BootCampでWindows起動も出来るようになったMacについて
どう思うかという話になり、僕は

「ブラウザを通したオンラインでなんでも出来るようになってきた今、
 もうOSが何かってあまり重要じゃないような気がする。

 いまやみんなWebの更新だって
 GoLiveやDREAMWEAVER立ち上げるまでもなく
 オンライン書きでやってるでしょう

 検索だってオークションだって、パソコン本体の機能ではないし」

と答えたら、A澤君が
「ウェブ進化論」で言ってるのはまさにそれですね、とのこと。

そこからGoogleやAmazonやYahoo!の話になって
話題は、ヤフーオークションの月294円の利用料だけで
永続的に、塵も積もって莫大な利益を得られるよなぁ。
——というところへ行き着きました。

あまりひんぱんに利用しなくなって、
解約していいかな、と思っても、
また新しいID取り直すのも面倒だし、
オークション評価もったいないし
それなら月300円くらいいいか……という気持ちになるのが人の常。

こうしてYahoo! は
「座して日本中の会員から毎月294円ずつ
集金し続けるシステム」
を構築してしまったのです。

あれ、どこかでこんな話をみたような?……

そうだ、ハチクロの森田兄弟だ!

Haticro

漫画「ハチミツとクローバー」において、
真の目的は謎のまま、
ケタはずれの金もうけを背負い込んでいる森田兄弟ですが、
兄の馨が8巻 P.169でこんな話をもちかけます。

「ついに完成したんだ
 世界中の子供たちから半永久的に
 毎月50円ずつ巻き上げ続ける
 完璧なシステムだよ」

具体的説明はないので、
それってどんなシステムだよ!
漫画本筋のぐだぐだ三角関係の二段重ねよりそっちが気になるよ!

と思っていたんですが、

案外ヤフオクみたいに地味なシステムなのかもしれませんね(笑)