仮想現実ものとズゴックのツッコミの手
天気予報は夕方の雷雨を予想していたので、バイクじゃなく電車で所沢に出校することにしました。駅前の本屋で、学生から薦められたコミック・篠房六郎『ナツノクモ』の1,2巻を買い、電車内読書。
ネットゲームと、オンラインによるカウンセリングを融合させた世界が描写されていきます。けっこう夢中になって、所沢に着くまでに1巻は読了しました。
仮想現実ジャンルにおける、
「ちゃんと現実のほうに生身の肉体がある系」の作品ですね。
リアル肉体の死、キャラクターとしての死、データ消滅、という三つの死の形をちゃんと区別してストーリーに活かしているところがなかなか良い感じです。
一方「生身の肉体は存在しないor眠っている系」といえば、いま放映中の『ゼーガペイン』です。いわゆる日本のロボットアニメなのですが、データのみの存在となってしまった人類が、物理的な現実に干渉するためのマシン(幽霊の乗り物みたいなもの)として巨大戦闘ロボを使っているところが目新しいところです。
『ナツノクモ』と『ゼーガペイン』をアタマのなかで対比させながら、ふと、絵画盗作で最近話題の和田氏のことが浮かびました。和田氏がパクリ元のスーギ氏と一緒に写っている場面はありません。それは日本とイタリアだから、というもっともな理由からですが……
なりきり仮想現実的にいうと、
和田氏はスーギ氏のPC(プレイヤーズキャラクター)で
二人は同一人物だった——という衝撃のオチが一番面白いんじゃ?
で、じつはテレビのワイドショーも
「フェィクギャラリーVer.1.0」とかのネトゲ実況してるだけ。
裏で糸をひいてるのは文化庁。
それに感づいた公安9課が……
……なんておバカなことを妄想してしまいます。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
昼休みにゼミ雑誌ガイダンスを終えてからゼミII。
先週、参考に『村上龍料理小説集』からの抜粋を参考に渡して、
味や匂いや手触りなど、言葉で説明しづらいものを表現せよ
(ショートストーリー、エッセイ、評論など形式は問わない)
というちょっとやっかいな課題を与えたので、
何人やってこれるかな? とヒヤヒヤしていたのですが杞憂でした。
視覚を奪うことによって匂いを際立たせる話や
チョコレートの味から本来ないはずの汗や涙のしょっぱさを透析する詩や
自分を無意識に縛っていた人間に同じ匂いを帯びた人によって気づいた話や
姉的存在の皮肉に苦笑いを返す瞬間に百合の残り香でトリップする話や
『美味しんぼ』と『将太の寿司』にみるウンチク芸とリアクション芸の分析や
目的を限定しない、散歩という行為に匂いを重ねる散文や
言葉にしづらい感触を、文章ではなく漫画で表現してきた人までいました。
いつも思うんですが、
突拍子もない課題を出したとき、意外と答えがかぶらないのがすごい。
こちらが最悪の事態を想定しても、奴らは必ずその斜め上を行くのです(笑)
いい意味で。
H菜さんの漫画で、ツッコミの手がズゴックになってるところに、僕は少々訝りながら(最近偶然にしては周囲にガンダムねたが多すぎる…)と思ったのですが、その部分の作画に特別アシスタントとして「百式Tシャツ」のMさん(6/2のエントリ参照)が招かれていたということで納得しました(笑)
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

最近のコメント